真っ赤な赤土。森田農園野菜・美味しさの力
森田農園の自慢の一つに、土があります。
遠くから見てもそれと分かる、真っ赤な赤土。
八代地区にはその昔、田んぼが多くありました。田から畑に変える時、それぞれが自分の山から赤土を切り出してふもとまで運び、今の形となったのです。
赤く粘り気があり、保水しながら水はけも良い…土そのものが元気でしっかりと力がある。これが美味しい野菜が出来る条件の一つでもあるのです。
土が雨で流れるとまた山から運び畑に入れ、収穫の時作物についた土は手で一つ一つ払い畑に返す。
はるか昔から大切にしてきた宝物であるこの土を、私達はこれからも守り続けます。
仁淀ブルーの支流。森田農園野菜・美味しさの源
「仁淀ブルー」として知られる一級河川・仁淀川は流域面積1,560平方キロメートル。愛媛県の石鎚山にある水源から、高知県土佐市の河口まで124kmに渡って美しい表情を見せてくれています。
四国で3番目に大きな川のため、たくさんの支流が仁淀川に流れ込んでいます。
その支流の1つが、森田農園の野菜たちを支えてくれています。
この支流は、野菜を育てる源であり、私たち地域の人間にとっても生きる源であり、絆です。
仁淀川の清流から作られる地域のプール
夏には、川の源流から水を引いたプールで子どもたちが遊びます。地域の大人たちがプールを交代で監視して安全に気を配り、毎週末は親子でブラシを持って掃除します。シーズンの終わりには全家庭でお疲れさん、のバーベキュー!
このプールで育った子どもたちが大人になると、また地域を支える活力になります。そうやって、八代のプールも代々受け継がれていくのです。
人とのつながり。森田農園野菜・美味しさの知恵と学び
作物ができるためには、まず環境が大切なことは前提条件ですが、ちゃんと【商品】として、「美味しく」「栄養のある」ものに成り立たせるためには「人の手」は絶対的に必要です。
農作業の力としてはもちろん、いかに効率よく美味しいものを作るのか…を伝え、受け継ぐ…継続し続けていくことが大切です。
「昔からの知恵」、「熟練の技術」、「地域の特性」。そして研究によって生まれた「新たな技術」。
先人の知恵と現代の科学、その両方を活かすことにより、未来につながる農業の仕事になると思っています。
コミュニティ
とても大切なこと。忘れてはならないこと。
地域のお祭りや行事などにも、
自然にすぅっと溶け込み関わり合いを持てる空気。それは、道をすれ違う時の何気ないあいさつから始まります。
近隣の方は、いわば、家族の延長。
人と人とのつながりは八代地区の農業を支えている大きな柱です。
いの町枝川八代地区には、八代八幡宮があります。
昔々から代々伝わっているため、確かなことを説明することはできませんが、毎年11月5日の神祭には豊作のお礼と、祝いをもって地元の青年たちで農村歌舞伎を行っています。このお祭りは藩政時代より続けて踏襲されてきたものですので、そこから察するに、八代地区の人と農業の営みは、この八代の神様に守られてきたのでしょう。
このお祭りの日を目印に、各農家でしょうがの収穫が始まります。
なんとなく、八代のお祭りの日が、1年の締めでもあり1年の始まりのような感覚にもなっています。
境内にある「八代の舞台」は明治初め頃に再建された回り舞台。昔のままの姿を完全に残しており、昭和51年8月、国の重要文化財に指定されています。