とうもろこしは八代地区のカンバン野菜!
夏、1件の生産者さんが、畑の横で収穫したばかりのとうもろこしを焼き売りはじめたのがきっかけで、徐々に隣近所に広まり、今では「きび街道」として全国でもプチ有名になっています。
夏の風物詩として楽しみにしてくださる方がたくさんいらっしゃいます。
とうもろこしのできるまで
森田農園のとうもろこしの殆どは、トンネルと呼ばれる小さいビニールハウス状の畑で作っています。これは土の温度を上げ、発芽と成長を促すため。早く作れば暑さによる病気も虫の被害もほぼ無くすことができます。
大事なこだわりの一つは、「1本に1つの実」を守る事。通常1本に2~3本の実がなりますが、1つだけ残して養分を集中させています。
もう一つは、「コンパニオンプランツ」。共生植物という意味で、それぞれの特性を利用して害虫を防除したり病気を予防したり、養分を供給したり…お互いに良い影響が出る植物の事を言います。
森田農園ではとうもろこしの種間に枝豆を植えています。
マメ科の植物は雑草を抑える働きがあり、枝豆はとうもろこしの葉が茂っても日陰で元気に育ちます。とうもろこしは土中の養分をかなり吸収しますが、枝豆は根粒菌と共生するため、どちらもとても良く生育します。
夏場に必ず食べたくなる枝豆。美味しさの一石二鳥です。
一番の敵は…風。春先から梅雨にかけての強風で、大きくなったとうもろこしが根っこから倒れてしまうことを避けるために、ある程度成長するとトンネルのビニールをはがし、ポールとポールの間を紐で縛っていきます。
花粉が飛び受粉が終わると穂先を1本1本切り落とします。
土づくり
とうもろこしは土中に養分がたっぷり必要です。きちんと整地し、管理機で溝を作っていきます。
マルチ張り・播種・トンネル作り
マルチシートの穴に2粒ずつ種を蒔きます。トンネルを張り温度を上げ生育を促します。
暴風・雨対策
大きくなったトウモロコシが風で倒れないようにビニールテープを巻いていきます。
収穫
待ちに待った収穫期。早朝4時から身の入ったものだけを選んで出荷。朝採れが自慢です。
森田農園・とうもろこし畑の風景
とうもろこしの知ってる?森田農園のお話し
森田農園のとうもろこしの売りはズバリ「鮮度」!
「鍋を火にかけてから採りに行け」と言われるほど、とうもろこしは鮮度が命。
収穫後のとうもろこしの糖分は1日で約1%がでんぷんに変わり、呼吸作用でさらに0.5%消耗します。つまり、新鮮であればあるほど甘い、という事です。しかも収穫に適した期間はわずか3日程度。
森田農園では、まだ日の出前の暗い時間から完熟を確認したものだけを収穫。採れたとうもろこしはすぐに茹でて配達され、店頭に並びます。ここ枝川では「ゆできび」の名で親しまれています。もちろん、元々の糖度がかなり高いので、きちんと冷蔵すれば3日目くらいまでは十分に甘さを楽しめますよ。
ビタミンB1が豊富で、糖質をエネルギーに効率よく変えてくれます。また、野菜の中でもリンが多く含まれていて、これはカルシウムと一緒に摂れば骨を丈夫にする相乗効果が期待できます。他にもビタミンE、B2、亜鉛に鉄と、栄養素がたっぷり。多くの国で主食とされている理由が分りますね。