なかなかの年季ものです。

昔、森田農園では梨も作っていて、その受粉のための花粉を採る機械です。

今はもっぱら文旦に受粉させる小夏の花で使用します。

脱穀機、で良いのでしょうか?

一応電動で、がんがらがんがらと回っている中に花を入れ、花びらや細かいゴミ、小さな虫(!)を吹き飛ばし、下の箱におしべが残ります。それを3種類のふるいにかけ、最後に残ったものを開葯機に入れて乾燥させると花粉だけが取れる・・・らしいです(笑)

家族の誰も正式名称を知らず、知り合いの農家ではそのまんま「がんがら」と呼んでるそうな。実は私も今年初めて見たこの機械。

機械も、まげわっぱの3段セットのざるも、そして義父の手も。

長年正直にまじめに働いた、どれも素敵で立派な「道具」に見えました。かっこいいです。

 

 

とりあえず年齢は隠してみました(笑)

3月に行われた高知県男女共同参画セミナーで講師としてお話をさせていただいた際、お知り合いになった日本農業新聞の石川さんにお声がけいただき、今日の紙面となりました。

森田農園のHPをご覧になると、結構いろんなことをやっているなあ、と思われるかもしれません。

 

森田農園は地方の小さな小さな農家です。

常勤のパートさんもアルバイトさんもおらず、農地も決して広くはありません。

その農地も10か所ほどに分かれており、山であったり変形地であったり、です。

大きい機械は入らない畑です。細くて狭い山道をことことと登っていく畑です。

でも。

この日本は、そんな農家がほとんどです。

そんな農家が、日本の食卓を支えています。

就農して4年目、どんどん農業が好きになっていく自分が今ここに、います。

たまたまのご縁が重なってここ数年色んな活動をさせていただきました。このご縁を大切にして、典型的な日本の農家の嫁、これからも頑張りたいと思います!

 

野菜の芽の中で何が一番好きかと聞かれたら、断トツ1位はにんじんです。

ほぼ同時期に種を蒔く大根とは違い、芽がでてくるのがとてものんびり。少し出てきた?と思ったそれは、まるで煙か綿帽子のようにふわふわで、毎年の事ながら大丈夫!?と心配になってしまうほど。周りの雑草を抜く時も間違って抜いてしまいそうでとても気を遣います。

それでも大きくなれば収穫時期は長く、長期保存もきく。料理の際の使い勝手も良く色もきれい、栄養もばっちり!1年中なくてはならない野菜の1つ。

願わくば子どもたちにはにんじんのように、ゆっくり、しっかり、唯一無二に育ってほしいなあと思いつつ、日々の暮らしの中では早く早く!育て育て!と急かしてしまいます。いけませんねえ・・・

 

大好きなかこさとしさんの絵本、「にんじんばたけのパピプペポ」。

いたずらだった子豚のきょうだいが栄養たっぷりのにんじんを食べるととても『おりこうに』なって、優しく働き者になるお話。私が子どもの頃にはすでにあった絵本で、子どもたちも大好きでした。森田農園ではそれほどたくさんは栽培していませんが、美味しいにんじんをたくさん食べて、どの子も『おりこう』になってもらいたいものです(笑)

たけのこ、新じゃが、春キャベツ。数ある美味しい春野菜の中で、私はこれが一番好きです。

スナップエンドウ( *´艸`)♫

植え付けをしている時から、あの可愛い白い花に鮮やかな緑の葉とさや、サクッとした食感となんともいえない甘さを思い出してニヤニヤしています。もはや生産者目線ではありませんね(笑)

春先の食卓とお弁当にはかかせないこの野菜。いよいよ今週から収穫が始まりました!嬉しい!

さっそく連日食卓に出しているのですが、今年は子どもたちから衝撃の言葉が!

 

 

「スナップエンドウ・・・好きじゃない」

 

えーーーーーーーΣ(゚Д゚)!!

去年までパクパク食べていたのに・・・もしや食べさせすぎて飽きたのか?

仕方ない、母が子ども二人分せっせと食べますか・・・。

 

 

 

竹、でもない。竹の子、でもない。

さしづめ、「竹の青年」といったところか。

みかん山に続く山道沿いの畑に、3メートル近い「彼」が育っていました。

この状態を見たのは初めてかも!こんなに大きくなってもまだ皮は剥がれてないんですね・・・。

よく見ると狙いすましたかのように電柵の中に入り込んでいます。そして1本だけでなく3本も。この畑は森田農園の畑ではないですが、さあ植え付けを始めよう、となった時には大仕事になるんだろうなあ。

ふと、「耕作放棄地」という言葉を思い出しました。

もちろん、こちらの畑はきちんと作っている方がいらっしゃいますが、中山間地域での農家さんの中には高齢になり力仕事が辛くなり、やがて手が回らなくなって・・・不本意ながら離農してしまう方も多いのでしょう。つい数年前に農業に携わることになった私ですが、やはり寂しさを感じます。