「農」のある暮らし

土の恵みとチャレンジの喜び

まだ私が農業を始める前の話。

夫はすでに就農していましたが私は全く栽培には興味がなく、もっぱら食べる事ばかり考えていました。

「皮ごと使える国産レモンが食べたい!」この一言でみかん山にレモンの木が植えられました。

「ブドウが大好き」自宅脇の狭い畑にブドウ棚ができました。

「毎朝取れたてのブルーベリーを摘んでヨーグルトに入れたい」今では毎春実がたわわになっています。

退職し農業を生業とするようになってからも、とにかく「自分が食べたいもの、食べてみたいもの」を結構作ってみたりしています。

うまく育つもの、まったく育たないもの。

育ったけど美味しくないもの。

美味しいのに売れないもの。

「食べたい」と「美味しい」、だけでは趣味の延長。これに「品質」「持続栽培できる」「周知する」が加わり、さらに仕事にするには流通や値段も考えないといけません。面白いけど難しい、農業経営です。

ただ一つ言える事は、私達にはなんどでもチャレンジできる文字通り「土壌」がある、という事。

あーこれダメだったね、こんどはこれをやってみよう、こうすればできるかもと何度でもチャレンジできる。豊かな土や水、協力し相談できる家族がいる、という事。

今、就職活動をされている大学生の方も多いかと思います。

大人も子供も失敗が許されない感のある風潮の中、多少の失敗は大きな糧になる事も多いのが農業。もちろん度合いによりますが・・・。

ぜひ農業を就職先、または新規就農の経営者として選択肢に入れてみて下さい。思ったよりクリエイティブで最先端な仕事になるかもしれませんよ。

とりあえず、この春はアーモンドを植えてみました( *´艸`)大きくなーれ、実がなーれ!