「農」のある暮らし

コラボワーク

先日、農業新聞にとても気になる記事を見つけました。

三重県のNPO法人が子育て中のお母さんを人手不足の農家に派遣する「コラボワーク」。小さな子供を持つお母さんが仕事や子育てを分担しながら無理なく働ける取り組みです。

勤務は一日原則3時間で土日は休み。子連れで出勤して、実際に作業する「農作業担当チーム」と、保育士と一緒に子供たちの面倒を見る「託児担当チーム」に分かれて仕事をします。万一誰かの子供の急な病気などにも対応できるように「待機チーム」もあって、必要な労働力の確保はされているそうです。14年に一戸から始まったこの取り組み、今では17戸、340人のお母さんを派遣するまでになりました。

なんて素敵なんでしょうか!

毎年この時期、保育園の審査で残念な結果になり困っている働くお母さんが話題に上ります。高知は全国でも少ない待機児童ゼロの県ですが、私も外で働いていて下の子が生まれた時は同じ保育園に預ける事が出来ず、2か所をはしごして送迎していました。

幸い夫が就農していたこと、私が比較的定時に終れる仕事だった事、なにより車で通勤していた事で随分と助けられはしたのですが、それでも2年間はよく覚えていないくらい大変でした。ましてや都会で保育園も遠く、自転車や満員電車で通勤と送迎をされているお母さんたちの苦労を思うと胸が痛みます。

私は就農してからずっと、女性にとって農業という職業は色んな意味で適していると思ってきました。短時間でも働きたい子育て中のお母さんと、慢性的かつ作物によって繁忙期の違う農家のマッチングは、本当に価値ある試みじゃないでしょうか。

私もいつかこういう活動に参加できれば嬉しいな。いつかこういうお母さんたちが気持ちよく働いてもらえる農園にしたいな。

と思わせてくれた記事でした。頑張ります!